ピラティスは、もとはリハビリを行うために開発されたエクササイズです。
ピラティスのエクササイズではインナーマッスルや体幹を安全に効率よく筋肉を鍛えることができるとされ、身体を動かすのが苦手な方からアスリートまで幅広い層から人気があります。
硬くなっている筋肉をほぐすストレッチや、身体の中心にある「体幹」の筋肉を鍛える要素があるエクササイズなので、継続することで徐々に身体の歪みが調整され運動能力が向上していくでしょう。
ピラティスとは体幹を鍛えるエクササイズです
ピラティスは日常生活で生じた身体の歪みを調整してインナーマッスルを鍛えることができるエクササイズといわれています。
身体の歪みを改善
ピラティスのエクササイズでは、身体の歪みを矯正することが重要とされています。
普段生活を送っていると、動き方の癖などから筋肉のバランスが徐々に崩れていき、気がつかないうちに身体に歪みが生じている場合があるでしょう。
ピラティスでは、背骨やその周辺の筋肉から、腕や足まで骨格と筋肉の歪みを整えることを目指します。
背骨などの中心部分をはじめとする骨格や筋肉の歪みが改善すると、筋肉がしなやかになり身体のバランスがとれて美しい姿勢が維持できるようになります。
インナーマッスルを鍛える
ピラティスでは通常の筋力トレーニングとは異なり、体の深い部分にあるインナーマッスルを鍛えます。
インナーマッスルを鍛えると、身体の中心部分の体幹が安定して運動時のパフォーマンスの向上につながります。
ピラティスのエクササイズによって筋肉の柔軟性も上がるため、ケガをしにくい身体に変化していくでしょう。
ピラティスの種類
ピラティスには、マットを敷いて行う「マットピラティス」や専用マシンを使って行う「マシンピラティス」があります。
マットピラティスは手軽に行うことができ、「リフォーマー」と呼ばれるマシンを使うマシンピラティスでは、負担を減らしたり負荷を調節したりしてエクササイズを行えます。
ピラティスの起源はリハビリの筋力トレーニングです
ピラティスは身体を鍛えるためのメソッドとして誕生した運動法で、ヨガのエクササイズや筋力トレーニングとは異なる特徴があるとされています。
ピラティスの起源
ピラティスは第一次世界大戦中の1920年代にドイツのジョセフ・H・ピラティスが考案したエクササイズです。
ドイツ軍の看護師としてケガをした兵士のリハビリを提案して、多くの人々の筋力向上にエクササイズが利用されていました。
ピラティスとは
ピラティスは、精神を鍛えるために行うヨガとは異なり、姿勢を改善してバランスよく筋肉を鍛えるためのエクササイズといわれています。
また、アウターマッスルを鍛える筋力トレーニングでは難しいといわれている、体の奥にあるインナーマッスルを鍛えられるという特徴もあります。
幅広い層から高い人気
ピラティスは、始めはケガにより激しい運動ができない人や高齢者でも行うことができ、効率よく筋力アップできるエクササイズとして広まりました。
ところが、現代ではその多くのメリットから、アスリートやハリウッドセレブたちの間でも人気が広がり、毎日の生活に取り入れやすい健康法として知られています。
エクササイズ中は胸式呼吸が基本。動き続けることもポイントです
ピラティスではエクササイズ中に胸式呼吸を行います。胸式呼吸を行う機会は少ないため、呼吸に慣れて正しい方法でエクササイズを行うことが重要といえます。
ピラティスの呼吸法
ピラティスの呼吸法は、胸式呼吸と呼ばれる方法です。
この胸式呼吸とは、息を吸うときに肋骨を開くように胸を膨らませて、息を吐くときには肋骨を閉じるように胸を縮める呼吸方法です。
ヨガの場合には息を吸うときにお腹を膨らませる腹式呼吸を行うため、ピラティスと同じ呼吸方法を行うことはありません。
寝ているときなど、リラックスしているときには自然とヨガで行う腹式呼吸になりがちなので、ピラティスを行うときにはまず胸式呼吸に慣れてエクササイズを行う必要があるでしょう。
胸式呼吸の特徴
胸式呼吸は呼吸が浅くなりやすいため、慣れないうちは肺に空気を取り込むことができなかったり肩に余計な力が入ったりする場合があるかもしれません。
正しく胸式呼吸を行うためには、呼吸をするときに横隔膜や肋骨の動きを意識するといいといわれています。
呼吸法が重要なポイント
ピラティスのエクササイズ中にはお腹を動かさずに多くの酸素を身体に取り込むために、しっかりと胸式呼吸を行う必要があります。
また、呼吸をしながらさまざまなポーズをとらなければならないので、正確にエクササイズを行えないかもしれません。
呼吸とポーズをスムーズに行うことができるように、ピラティスでは独特の呼吸法を身につけることから始めるといいでしょう。
有酸素運動と同じ効果がある
ピラティスは深い呼吸をしながら流れるような動きで行うことが重要とされています。
身体を動かし続けるという特徴から、軽い有酸素運動と同じ効果も期待できるでしょう。
ピラティスの呼吸に慣れて酸素を体内に効率よく取り入れることができるようになると、実際に有酸素運動を行うときのパフォーマンスも向上しやすくなります。
ピラティスのエクササイズは筋肉の一つひとつを意識して行うため、徐々に筋肉を自分でコントロールできるようになり、質の良い動きが身につくといえます。
ピラティスを継続して得られる効果はたくさんあります
ピラティスを継続することによって、姿勢の改善やダイエット効果、肩こりの解消など、さまざまな効果が得られるでしょう。
姿勢の改善
ピラティスは正確な動きで身体の深部にあるインナーマッスルや体幹を鍛えるエクササイズです。正しい姿勢を意識して行うエクササイズにより、筋肉や骨格のバランスが整えられて身体の歪みの改善につながるります。
ダイエット効果
ピラティスを継続することによりインナーマッスルが効率よく鍛えられると、筋肉量が増加します。
筋肉が増えると新陳代謝が上がりエネルギーを消費しやすい体質になるといえます。
ピラティスは交感神経を優位にするため、運動パフォーマンスを上げる血行促進や脂肪燃焼しやすくなるなどの働きもあるでしょう。
肩こりや冷えの改善
ピラティスや胸式呼吸による姿勢の改善や血行促進などの働きは、肩こりや冷えなどの悩みの改善にも役立ちます。
正しい姿勢により肩こりの原因となる猫背の姿勢が解消され血流がスムーズになると、硬くなっていた肩周りの筋肉がほぐされ肩こりや冷えの改善と予防に効果的とされています。
継続することが大事
ピラティススタジオには、マットピラティスやマシンピラティスなどの種類があり、また、強化トレーニングから初心者向けトレーニングまでさまざまなレベルのクラスが揃っています。
さまざまなクラスから自分に合うクラスを選ぶことができるので安心してレッスンに通うことができるでしょう。
ピラティスは継続することで徐々に心と身体の変化を感じるようになるといわれています。
自分の目的に合うレッスンを選んだら、無理をしない範囲で長く続けられるよう生活に取り入れることが大切です。
ピラティスは第一次世界大戦中の1920年代にドイツのジョセフ・H・ピラティスが考案したエクササイズです。ドイツ軍の看護師だったピラティス氏が、ケガをした兵士のリハビリのために考えたものがメソッドとなりました。その後ピラティス氏はニューヨークでスタジオを開き、そこでブロードウェイの多くのダンサーたちの身体能力を向上させ、故障から救いました。
リハビリから生まれたピラティスは、身体のメンテナンスに最適なメソッドです。怪我の予防、故障からの回復などにも効果的ですし、日常生活をスムーズに送るための基礎体力を作ることにも役立ちます。
ピラティスは、筋力を強化するだけでなく、柔軟性を高め、身体の左右バランスを調整するなど、すべての現代人にとって役立つ効果があります。
私たちは生活の中で、どうしても身体に負担をかけてしまいがちです。スマートフォンやパソコンは猫背の姿勢を作り、座りっぱなしの作業は身体に負担をかけます。交通手段の発達や車中心の移動は、慢性的な運動不足を作ります。歪んだ姿勢や運動不足は、身体に痛みや不調を感じさせ、心まで窮屈にしてしまいます。
ピラティスは、そんな現代に生きる私たちの身体の歪みを整えて、心も身体もスッキリさせることができるメソッドです。
姿勢の歪みの代表例→猫背、反り腰、前のめり、O脚、X脚、外反母趾、扁平足
歪みからくる不調の例→頭痛、首こり、肩こり、腰痛、ぎっくり腰、股関節の痛み、膝の痛み、足首の痛み、便秘、むくみ、冷え
運動不足からくる不調の例→身体のこり、むくみ、冷え、便秘、不眠、生理不順、イライラ、不安感
自分に合った歪みの調整を自分で身体を動かして行います。
整体やマッサージのように一時的な効果ではなく、運動でセルフ調整できるようになると長期的な効果が望めます。
そのためには自分に合った方法、細かな身体の使い方のコントロールが必要です。
当スタジオはパーソナルレッスンでしっかりと身体を見ていきますので、大人数のレッスンでは身に付かないピラティスでの身体のセルフコントロールができるようになります。